ダム用ゲート設備Dam gate
豊かな水に恵まれながら、雨水が山から海へ一挙に注ぎ込む急峻な日本の地形。
ダムは、治水機能(水害リスク軽減)や、利水機能(利水・発電等の水資源活用)を果たすとともに、河川環境維持のためにも、重要な役割を担っています。
西田鉃工は、豊富な経験と最新の技術力で、日本全国で活躍するダム用ゲートを提供しています。
- ダム用ゲート設備について
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ダム用ゲートは、治水設備(洪水の制御を行う設備)、利水設備(農業用水、都市用水や発電用水の取水・放流を行う設備)に大別されます。
また、その目的により治水設備には「常用放流設備(コンジット、オリフィス)、非常用放流設備(クレスト)」等が、利水設備には「選択取水設備、利水放流設備」等が設置されます。
ダム用ゲート設備の種類
ダム用ゲート設備は、開閉方法や流量調節・用途や設置場所に対応するため、次の種類に分けられます。
- 常用放流設備
(コンジット、オリフィス) -
ダムに流入する洪水を流量調節しながら放流する設備です。一般に、主ゲート+放流管+予備ゲートで構成され、主ゲートは「ラジアルゲートやローラゲート」等、予備ゲートは「ローラゲート」等が使用されます。
また、堤体の深い位置に設置される設備をコンジット(設計水深25mを超える設備=高圧)、浅い位置に設置される設備をオリフィスと呼びます。
近年は、放流管+ライニングの構成により、洪水を自然流下させる「流水型ダム」が増えています。
- 非常用放流設備
(クレスト) -
常用放流設備のみでは放流できない異常洪水時において、ダムの安全を確保するための放流を行う設備です。
一般に「ローラゲートやラジアルゲート」等が使用されます。
- 利水放流設備
(選択取水設備、利水放流設備) -
選択取水設備は、温水取水や・ダム湖の水質改善、下流河川環境の保全等を目的に、貯水池の任意層を選択し取水する設備です。
一般に「直線多段式ゲート、円形多段式ゲート、多孔式ゲート」等が使用されます。
利水放流設備は、取水した水を流量調節しながら放流する設備です。一般に、放流管+副ゲート+主ゲートで構成され、副ゲートは「高圧スライドゲート」等、主ゲートは「ジェットフローゲート、ホロージェットバルブ」等が使用されます。